まめ菓子屋さんをリニューアル
きっかけ
昔ながらの まめ菓子屋さん
稼業を継いで 次世代へ向けて リニューアルしました
テナントリニューアルは ずっと考えていました
とりあえず スイッチが入ったのは
地元を題材にした 大河ドラマが始まることでした
歴史博物館のオープンも控えていて
ミュージアムショップで販売するコラボ商品も出来ていたので
人出が見込める前に 体制整えて 間に合わせたい と思い
ギアを上げました
何を準備したか・準備期間
そもそもは 建物の老朽化もあり、ずっと考えてました
今の本店に営業所を移してからずっとなので 15年前からです
それはそれは ズットです
とりあえず直したものの、動線も悪くて きちんと整えたい と思っていました
もうちょっと 具体的にイメージし始めたのは 5年前からです
商品の展示がいいな、と感じたショップは
どこでデザインしたのか教えてもらい
いくつか施工店に 相談に行きました
でも 実は
店舗改装の前に やらないといけないことが 山積みでした
家の稼業を継ぎましたが
建物の老朽化だけでなく 職人さんの高齢化 人材確保 販売方法やオペレーションの簡素化
今後の事業の立て直し・・・
第二次創業と言うんですよね
時代に会わなくなった ハコ 技術 人材 商品を
継承したいエッセンスは残しながら 今の時代に受け入れられる内容に イノベーションが必要でした
テナントのリニューアルに至るまで 何を準備したか ですが
簡潔に言うと 予算を5年かけて捻出しました
まず何から着手したかというと
税理士さんを探しました
それも 自分達の事業を 一心同体で考えてくれる パートナーと言える人を探しました
キャッシュフローを練り直すために プロが必要でした
そして 希望の 信頼できる税理士さんが見つかりました
一緒に 建物や人や商品の断捨離をしていきました
採算の合わなくなった状態を リセットしていきました
断捨離にも お金と時間を費やしましたが 乗り越えて 健康的な状態に戻れました
その上で やっと新しい取り組みを検討できる土台ができました
販路として 新たに通販体制も作りました
店舗改装の費用もプールできましたので 気持ちも準備ができました
イノベーションの最終フェーズ
税理士さんにも相談して 念願の店舗リニューアルに 着手できることになりました
実現に至るまでのストーリー
その後 テナントの設計業者選びをするわけですが
五年前から あれこれ業者にも聞いていたにもかかわらず 最後は あっけなく決まりました
たまたま 前からオレンジハウスを知っていたので 声かけないわけにもいかず(笑)
ちょっと聞いてみたところ あれよあれよと 担当者と会うことになり すぐにプランと見積が出てきて
実際 自分達が すぐに欲しいのは見積でした
いろいろ考えてはいるけれど 採算ベースに合うのか と 検証もしないといけないですし
そして 出てきた見積は 予定を超えていました
中には やらなくても とりあえず売り上げには関係のない提案も入っていました
使っていない二階を 吹き抜けを作って フリースペースにすること
いずれ スペース貸ししたりして コラボできたら と言ったのを 担当者さんが覚えていてくれて
便利ではない駐車場もやめて マルシェスペースにするつもりでした
そして 付加価値部分を節約しても良かったのですが 想定オーバーでも進めることにしました
ローンは組まずに実現することは出来たからです 貯金していたからこそ 飛び込めました
税理士さんに感謝です
金利のために さらに稼がなければならない改装内容であれば やりたくなかったので そこが決断ポイントになりました
そして 改装を実行する段階にきて 他の業者と比較して打ち合わせする時間も残されていませんでした
年末の繁忙期には 新しいお店で稼働させていたかったからです
短期間で 稼げるテナントに生まれ変わる必要がありました
そんなわけで なし崩し的に スピード勝負で オレンジハウスに決めました!(笑)
とはいえ オペレーションや 商品の展示方法、ストックの管理などは 時間割いて 納得できる内容に打ち合わせしました
その後
工事始める一週間前に仮テナントを断られ そんなわけで さらに工期短縮をオレンジハウスに迫り
工事中は お客様から いつオープンするのかと 日々 圧にさらされ
完成した時は 期待以上のスゴイことが起きてました
実際やってみて
今回
ファサードを一新し
内部は お客様の買い物動線と オペレーションしやすさを考慮したレイアウトに 変更しました
合わせて 見通しの悪い駐車場は廃止して フリースペースにし
使っていなかった二階へ吹き抜けを作り 一階に明るさと解放感を取り入れました
二階は 使用用途は はっきりとは決まっていませんが ゆくゆくは コラボなどで使えるよう ギャラリースペースに仕上げました
オープンしてみて
いろんなことが 新しい景色にチェンジしていました
内装はもちろん お客様の買い易さ、オペレーションのし易さ
それだけではなく
客層の幅が増え
スタッフのモチベが上がり 自ら率先していいアイデアを実践してくれます
社風が変わることまでは 想像つきませんでした
担当者さんは そう言えば 予言してくれてましたが
新しいスタッフさんも入り 技術を継承してくれる人も決まりました
新しく入った方は 改修二週間後に たまたま通りかかり ここが 自分のネクストステージとピンときたそうです
実際は まめとよ自身も ネクストステージに立っていました
既存客様も周りに影響されて アップデートされてます
準備していた通販も増えました
一過性のお客様がリピートしてくださっているのだと感じます ここは 継承した伝統の味のおかげです
今までは 通りすがりの人は 入らなかったですから
暖簾を採用し 中が見えにくいにもかかわらず 中が気になり 入ってきてくださいます
取扱店舗の質問の電話も増えました
物価高にもかかわらず 購入していただき ありがたいです
リニューアル後は 自分の心に余裕ができて 優しくなった(笑)と思います
余分に予算を割いた二階の吹き抜けが いい感じです
居心地いいので 二階にばかりに居て 仕事しています
これからの展開
元駐車スペースを使って クラフトビールとコラボイベント企画してみました
バージョンアップしながら 活用していこうと思います
二階のスペースも とりあえずギャラリーとして 使ってみることにしました
個展も決まりました
次世代へ渡すために まだ課題は残っています 次は工場を考えていかなくては
自分達には 心強いパートナーができましたから ここまでやってきたように 切り開いていけると感じます
後輩へのアドバイス
怖い嫁をもらうこと! というのは言葉のアヤですが
経営は 厳しいことも実行していかなければなりません
外部の人だからこそ ドラスティックにやれることがあるのかもです
大切なポイントは 社長に託しながら
そして 何より しっかり会社の預金を作りましょう
何をやるにも お金は必要です 体力です
不測の事態 想定外のこと 予防できないことは 起きるかもしれません
預金があれば 乗り切れることは いっぱいあります
そして 銀行に勧められても 不必要なお金は 借りないことです
借りるのが 当たり前になっている会社は いっぱいありますが 金利のために働かなくていいように 健康でスリムな会社でいましょう